ヨガとピラティスでは
アプローチ方法が全く異なる

ヨガはインドの思想体系に根ざした修行や治療法を起源とし、一方ピラティスは戦時中の負傷兵のリハビリのために開発されたエクササイズであるため、そのアプローチ方法が全く違います。
ピラティスは身体が活発になる「胸式呼吸」を行い、身体の奥にある「インナーマッスル」を鍛えて機能改善につなげるエクササイズ。
ヨガは沢山の流派があり、大きく動くヨガもありますが、基本的には「腹式呼吸」を行いながらポーズをとり、身体を動かすだけではなく瞑想や呼吸など心の安定を追及していきます。
最終的にどちらもダイエット効果を得られたり、姿勢も良くなりますが、ピラティスは「身体に重点をおいたエクササイズ」、ヨガは「ポーズを取りながら呼吸や身体の内側に意識を向けながら行うもの」です。
またヨガとピラティスのアプローチは違うものの、「身体と精神を整える」為に行うことは同じです。

ピラティスの効果とは？

ピラティスの効果には次のようなものがあります。
・ダイエット
・美肌効果
・肩こり改善
・身体能力向上
・冷え性の改善
・自律神経が整う
・腰痛の改善
などなど、様々な嬉しい効果がありますが、これらの効果はピラティスを行うことによって起きる小さな変化にすぎません。

ピラティスの大きな効果は2つ！

・胸式呼吸が身につく
・姿勢が良くなる
ピラティスの基本姿勢は「脊柱の自然なS字カーブを意識すること」ですが、現代の日本人にとってそんなに簡単なことではありません。
スマートフォンやパソコン、タブレットの普及により、昔と比べてストレートネックの割合や背骨・骨盤の歪みが増えてきており、正しい姿勢に慣れていません。
そのため、身体にあった正しい左右のバランスの取れた姿勢になるだけで驚くほど多くの身体の変化が起きます。次でそれぞれの効果についてみていきましょう。

姿勢が良くなることで起きる効果は？

ピラティスによって得られる、脊柱の自然なS字カーブをキープする姿勢には、下記のような効果があります。
・身体全体の血流が良くなる
・普段使わない筋肉を使うようになる
・インナーマッスルが鍛えられる
・骨が正常な位置に戻る
実は、整体のカイロプラクティックに背骨を正しい位置に戻すことで神経の働きを正常にし、身体がもつ「自然治癒力」を高めるという考え方がありますが、カイロプラクティックに行かなければなかなか正しい位置に戻すことはできません。
しかし、ピラティスはエクササイズにより正しい姿勢をとり続けることができます。その際、普段はあまり使わなくなった筋肉「インナーマッスル」を使うようになり、より深いところの血流がよくなります。
このインナーマッスルを鍛えらることで、身体を正しい姿勢の状態にするのをサポートし、骨が正常な位置にあることで血流が改善されます。それによって、
・肩こり改善
・冷え性改善
などの効果がでてきます。

胸式呼吸が身につくことで起きる効果とは？

呼吸法には、大きく分けて、「腹式呼吸」と「胸式呼吸」の2種類があります。呼吸法によって得られる効果が大きく変わり、次のような特徴があります。
【胸式呼吸】
・筋肉が動きやすくなる
・リフレッシュ効果
・肺活量アップ
【腹式呼吸】
・リラックス効果
・筋肉が和らぐ
胸式呼吸は、普段は使うことのない肋骨の周りのインナーマッスルを使います。そうすることで内蔵活動が活発化し、身体の代謝がアップして結果的に脂肪燃焼が促進されます。
更に、肺活量も徐々に増えてくるため、一度に吸える酸素の量も増え、身体全体に酸素が巡りやすくなるため、より一層代謝が上がり、太りにくい身体になります。

ピラティスとヨガはどっちがいいのか？

ピラティスとヨガに優劣はありませんが、
・身体を動かしてインナーマッスルを鍛えるピラティス
・瞑想と静止ポーズでのストレッチを通して心を見つめるヨガ
どちらも結果的にダイエット効果や肩こりの改善など、様々な効果が期待できます。
運動によるスッキリ感やリフレッシュ感を味わいたい方はピラティス、瞑想によるリラックス感が欲しい方はヨガといった形で選んでみてはいかがでしょうか。

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ヨガやピラティスにただ通うだけでも効果がなくはないですが、やはり自分自身の身体のことをよく知り、理想の体型やスタイルから短期的、中期的、長期的な目標をそれぞれ定めて効率よくトレーニングを行っていくのとでは、全く結果は異なります。

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